チャールズ・ウィーランはダートマス大学の経済学者。
彼の代表作は、「経済学をまる裸にする」であり、それには劣るがこの本もなかなか良い。
「経済学を丸裸にする」よりは冗長な印象で、ジョークの切れもいまいちな感じは否めないが、「貨幣の本質的価値」「金本位制」「インフレ」「で売れ」「信用創造」といった知っているようで説明が難しい用語を事例や比喩も交えながら説明してくれる。
デフレの悲惨さを読者に教えるために、日本についてかなりのページを割いてくれており、日本人の読者にとっては、読みやすさはあると思う。
寧ろ、私のような日本人にとってこの本を読む意義は「デフレ」を正確に理解することであると思う。
チャールズ・ウィーランらしい独特なユーモアと語り口で、くすりと笑いながら経済学のなかでも比較的高度なテーマについての理解を進める本。
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