初学者レベルのビジネスマンが、「管理会計」と「財務会計」を学ぶ入口としては良い本ではあると思う。
日本の会社法や税制、会計基準に準拠はしているが、詳細な会計ルールを習得するようには構成はされていない点には留意が必要である。
会計上の数字が企業のビジネスモデルをどのように表すのか、読者が単なる数字としてではなく、ビジネスにおけるヒントを知るためのツールとしての会計を意識できるように構成はされている。
貸借対照表と損益計算書からどの企業かを当てるというアプローチは非常に面白いと感じた。
逆のアプローチとして、決算書を読む前に、その企業の貸借対照表上の構成や利益水準がどの程度かを予測してから読むというのも、会計スキルを高める際には有効なのではと考えたところ。
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