財務部や経営陣に限らず、全てのマネージャーが身に着けておくべきファイナンスの知識。
本書では、コーポレートファイナンスを中心にわかりやすく網羅的に解説されている。
他の書籍で、理論的背景や数式を深堀りする前に、専門部署の人間としてではなく、マネージャーとしての視点から、「企業価値」「リスク」「リターン」「キャッシュフロー」といった基礎用語が一通り説明されている。
また、理解しているようでなかなか説明ができない、「ファイナンスとアカウンティングの差異」「なぜ、マネージャーにはファイナンスの知識が必要か」というもう一つ上のレイヤーの問いに対しても示唆を与えてくれる。
但し、あくまでも初学者向けの印象なので、ある程度知識があれば、『ファイナンシャル・マネジメント』からスタートした方が良いかもしれない。
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