テクノロジーに起因する環境変化が、大企業から消費者へのパワーシフトを引き起こした。
企業が生き残る為にどのようなマインドセットを持つべきか、Googleの会長が新時代のビジネス成功術を伝授してくれる。
インターネットによる情報の民主化により、消費者は商品の選択に必要な情報を容易に入手することができる。従来のマーケティング頼みのアプローチでは勝ち残ることができず、究極的に勝敗を決するのはプロダクトの優位性という時代が到来している。
そのような、プロダクトを生み出すために、Googleがどのように魅力的な労働環境を構築し、クリエイティブな集団がイノベーションを起こす組織を作り上げて、人材をプロダクトの競争優位性へと繋げているかがこの本を通じて理解することができる。
逆説的に考えると、「イノベーションが起こせない」「優秀なタレントを採用できない」日本企業は、Googleがイノベーションに対して支払っているコストを払っていないだけである。
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