リーダーシップによりCOVID-19の封じ込めに成功した台湾。
一方で、接触アプリの通知不具合が放置され、官主導のデジタル活用のお粗末さが露呈したが日本。
この本に書かれているオードリー・タンのビジョンと、日本の現状を対比しながら読むことで、日本が目指すべきもの・足りないものが見えてくる。
この本の特徴は、オードリー・タンの独特なバックグラウンドにも多少は触れながら、メインはオードリー・タンの思い描く未来である。
DXを推進する上での示唆を与えてくれるし、天才独特の突飛さのない非常にリーズナブルな論理展開であり、読んでいて心地よい。
「デジタル」と「AI」という視点が一貫しており、タイトルにうそ偽りのない良心的なインタビュー本であると思う。
オードリー・タンというリーダーのいる台湾を非常に羨ましく思う。
【目次】 序章 功を奏したITによる新型コロナ対策 第一章 私をつくってきたもの 第二章 デジタル民主主義とソーシャル・イノベーション~誰もが政策に寄与できる社会 第三章 ITは教育をどのように発展させるか~プログラミング思考を身につける 第四章 AIが開く新しい社会~デジタルは人のためにある 第五章 日本へのメッセージ
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