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執筆者の写真Gary Tanaka

書評:『入門 考える技術・書く技術』山崎康司



本書は、Barbara Mintoの「考える技術・書く技術」の翻訳者が日本人向けに書いた入門書である。


日本語のみを使用しない方は気づかないかもしれないが、日本語と日本のカルチャーに起因する論理思考の難しさというものが内在している。

また、日本人のもう一つの問題は、「考えることができること」ができれば「書くことができる」と誤解しているということである。


英語圏では、ライティングは習得すべきスキルであり、それは訓練を通じて習得すべきものとして認識されている。


ロジカルライティングを行うには、「読む相手」に合わせて「伝わる文章」として構成しなければならない。本書は、OPQ分析、帰納法、演繹法、ピラミッド原則という、ロジカルシンキングとロジカルライティングに必須のアプローチを、具体的な方法論に落とし込んでわかりやすく解説してくれる


ポイント

1. OPQ分析で「読み手の知りたい」ことを捉える

2. ピラミッド構造でロジックを構成する

3. 帰納法、演繹法によりメインメッセージとサポートメッセージを展開する


ビジネスの世界では、「正しく考えること」ができるだけでは意味がない

本書を読んで、「正しく考えること」と「正しく書いて伝えること」をマスターすれば、職場や顧客からの評価は劇的に改善するはずである。




目次

序章  誤解だらけのライティング

第1章  読み手の関心・疑問に向かって書く

第2章  考えを形にする

第3章  ピラミッドを作る

第4章  文書で表現する

終章  メール劇的向上術



目次:MBA関連書籍


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ブログ管理人:田中ゲイリー

東京都出身。東京大学卒業後、都内金融機関にて投資銀行業務に従事。その後、米国へ留学しMBA(経営学修士)を取得。現在は、上場企業にて経営企画業務に従事する傍ら、副業としてITスタートアップにてCFOとして関与。
Blog Author: Gary Tanaka

CFO of the IT venture company (Data Analytics)

Finance / Corporate Planning / Ex. Investment Banker

University of Tokyo (LL.B) |

University of Michigan, Ross School of Business(MBA)

Tokyo, Japan

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