本書は、Barbara Mintoの「考える技術・書く技術」の翻訳者が日本人向けに書いた入門書である。
日本語のみを使用しない方は気づかないかもしれないが、日本語と日本のカルチャーに起因する論理思考の難しさというものが内在している。
また、日本人のもう一つの問題は、「考えることができること」ができれば「書くことができる」と誤解しているということである。
英語圏では、ライティングは習得すべきスキルであり、それは訓練を通じて習得すべきものとして認識されている。
ロジカルライティングを行うには、「読む相手」に合わせて「伝わる文章」として構成しなければならない。本書は、OPQ分析、帰納法、演繹法、ピラミッド原則という、ロジカルシンキングとロジカルライティングに必須のアプローチを、具体的な方法論に落とし込んでわかりやすく解説してくれる。
ポイント
1. OPQ分析で「読み手の知りたい」ことを捉える
2. ピラミッド構造でロジックを構成する
3. 帰納法、演繹法によりメインメッセージとサポートメッセージを展開する
ビジネスの世界では、「正しく考えること」ができるだけでは意味がない。
本書を読んで、「正しく考えること」と「正しく書いて伝えること」をマスターすれば、職場や顧客からの評価は劇的に改善するはずである。
目次
序章 誤解だらけのライティング
第1章 読み手の関心・疑問に向かって書く
第2章 考えを形にする
第3章 ピラミッドを作る
第4章 文書で表現する
終章 メール劇的向上術
目次:MBA関連書籍
コメント