複利とは、利息が元金に組み込まれて、過去の利息分に対して利息がさらに課されるという仕組みです。
一方で、単利の場合は、元金に対する利息も一定なので、利息は当初の元金に対してのみ課されます。
複利と時間の関係を知っているのと知らないとでは、人生が全く異なるものになります。
具体例としては、100万円を5%で10年間運用したとしましょう。
単利の場合は、毎年5万円の利息がついていくので、10年後の元本と利息の合計は150万円です。
100 + 100 × 0.05 × 10 = 150 万円
一方で複利の場合は、過去の利息に対して利息がつくため、10年後の元本と利息の合計は約163万円となります。
100 × (1.05) ^ 10 = 162.9 万円
このように利回り5%で10年間の運用でも、単利と複利では当初の元本に対して約13%の差が生じることになります。
複利のマジックでは、運用期間が長いほど、金利が高いほど最終的な受取額が大きくなっていきます。
複利のマジックでは、金利が高いほど最終的な受取額が大きくなっていきます。
複利のマジックの影響を判断するためのツールとして、72のルール、114のルール、114のルールを是非覚えてください。
これらの数字を複利での金利で割ることにより、元金が2倍、3倍、4倍になるまでの大まかな年数を把握することができます。
例えば、複利での金利が1%であれば、元本が2倍になるためにかかる期間は、72÷1=72で約72年かかっるということがわかります。
一方で、単利での金利が1%であれば、元本が2倍になるためにかかる期間は、100÷1=100年間です。この差分の、100-72=28年間が複利のマジックによる効果です。
また、複利での金利が3%であれば、元本が3倍になるためにかかる期間は、114÷3=38で約38年かかるということが概算できます。
このように、72のルール、114のルール、144のルールを覚えておくことで、自分が目標とする金額までに、ある利回りの場合に何年必要かを瞬時に計算することができます。
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