まずは、経営戦略(ストラテジー)とは何かというところからスタートしたいと思います。
一口に経営戦略といっても、人によって思い浮かべる意味は異なると思います。
研究者や機関によっても様々な定義を置いています。下記はその一例です。
私なりの解釈としては、
「経営戦略とは、企業のリソースとアクションの統合と調和により、持続的な競争力の源泉を達成する取り組みである」と考えています。
そして企業の経営戦略を理解するために重要な問いは、
「なぜあの企業は、競合企業に対してより良いパフォーマンスを実現しているのか?」ということであると考えています。
そして、この問いをさらに分解すると、次の4つの問いに分けることができると思います。
① その企業が競争を行っているのはどこか? (産業、市場、地理) その産業は魅力的な産業であるのか?
② その企業にとってユニークな競争力の源泉は何か?顧客は競合企業ではなく、なぜその企業を選ぶのか?その理由は、「価格競争力」なのか「差別化」なのか?
③ その企業の競争力の源泉を支えている内部のリソースは何か? その企業の組織構造やシステムは戦略と合致しているのか? その企業は内部のリソースを最大限活用できているのか?
④ その企業はどのように、その競争力の源泉を持続可能なものに変換しているのか?
これらの問いを具体的にどのように分析するかは、別の記事で書きますが、これらの質問への仮説を立てて、検証することが、分析対象となる企業の競争力の源泉を理解する上での近道となると思います。
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