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MBA経営戦略②:経営戦略の分析手法

更新日:2021年4月9日


分析対象の企業の経営戦略を分析する際には、2つのアプローチが考えられます。


1つ目は企業を取り巻く「外部環境を起点としたアプローチ」、2つ目はその企業が有する「内部リソースを起点としたアプローチ」です。


下の図は、それぞれのアプローチをする際に立てる問いの順番についてまとめたものです。

外部環境を起点とするか、内部リソースを起点とするかによって当然立てるべき質問はことなりますが、思考のプロセスは以下の通り概ね同じものです。




① 外部環境/内部リソースがどのようなものかを把握する。

② 把握した外部環境/内部リソースが、どのように分析対象企業のビジネスに貢献しているかを理解する。

③ ①②を考慮した上で、その企業はどのような経営戦略を立てているかを把握する。

④ ③の経営戦略を実行するために、どのように外部環境や内部リソースを統合しているか、どのようなアクションを戦術レベルで実行しているかを把握する。

⑤ ①~④を踏まえ、実際に分析対象企業が競争力の源泉を利益につなげられているかを検証する。




上記のプロセスを取ることにより、実際に分析対象企業が、内部のリソースとアクションの統合と調和により、持続的な競争力の源泉を達成する取り組みが実際にできているかを検証することが可能となるのです。




分析対象企業の経営戦略を理解する際に、その企業の収益性がヒントになることがあります。

企業の経営戦略に沿う形でその企業の競争力の源泉が形づくられ、それらのパフォーマンスが損益計算書・貸借対照表上に表現されるからです。

企業の財務諸表上のパフォーマンスを分析・分解し、他社(特に競合企業)と比較することによって、その企業の競争力の源泉は何なのか、その企業が採用している競争戦略は何かを理解することができるのです。



企業のパフォーマンスからビジネスモデルを理解する手法としてデュポンモデルという手法があります。

デュポンモデルはアメリカの化学メーカーであるデュポン社が経営管理に用いていることからその名が名付けられています。財務の初心者でも比較的簡単に分解できる手法であると思います。デュポンモデルは自己資本利益率(ROE)を出発点とします。



デュポンモデルでは、ROEを財務レバレッジ・総資本回転率・当期純利益率の3つに分解します。



上の計算式の分母・分子を通分すると見事にROEになります。


ROEは自己資本に対しての効率性を見るという意味では投資家目線からは適しているかもしれませんが、その企業のビジネスモデルから理解するという点では不十分です。


デュポンモデルで分解することにより、その企業の成功の要因は何なのかをざっくりと理解することができるのです。


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ブログ管理人:田中ゲイリー

東京都出身。東京大学卒業後、都内金融機関にて投資銀行業務に従事。その後、米国へ留学しMBA(経営学修士)を取得。現在は、上場企業にて経営企画業務に従事する傍ら、副業としてITスタートアップにてCFOとして関与。
Blog Author: Gary Tanaka

CFO of the IT venture company (Data Analytics)

Finance / Corporate Planning / Ex. Investment Banker

University of Tokyo (LL.B) |

University of Michigan, Ross School of Business(MBA)

Tokyo, Japan

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