アドラー心理学の日本での流行を引き越した『嫌われる勇気』の続編であり実践編。
本作も前作と同様に、哲人と青年の対話形式であり、苦悩する青年を哲人が導くというストーリー。
哲人は、教育論、仕事論、組織論、社会論、人生論を通じて、青年のアドラー心理学に対する誤解を解きながら、「自立」と「愛」、幸せに生きる為の「人生最大の選択」について説いていく。
ポイント
・教育とは自立をサポートすることであり、正しい選択をサポートすることこそ教育である。
・「課題の分離」によって、相手を尊敬する。他者への共感と尊敬が教育へと繋がる。
・賞罰は他者を自分の支配下へ置く行為であり、他者の自立を妨げる。
・自らの価値を自分で決定することで自立し、競争や承認欲求から解放される。
・自分が共同体の一部であるという共同体感覚を感じることで、自己中心性から脱却する。
・愛することを恐れないことこそが、『幸せになる勇気』である。
目次
第1部 悪いあの人、第一部悪いあの人、かわいそうなわたし
第2部 なぜ「賞罰」を否定するのか
第3部 競争原理から協力原理へ
第4部 与えよ、さらば与えられん
第5部 愛する人生を選べ
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