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執筆者の写真Gary Tanaka

MBAファイナンス⑬:プロジェクトへの資金の分配

更新日:2021年4月9日



NPVの計算においては、NPVが正のプロジェクトに必要な資本が調達できるという前提を置いています。


この考え方は現実離れしているかのように思われますが、決して荒唐無稽ということはありません。

なぜならば、市場が完全に効率的であるとすれば、企業にプロジェクトの機会があり、そのプロジェクトのリスクとリターンが見合う限りは、企業はそのプロジェクトに見合った資本を投資家から調達できるはずだからです。

しかし、現実世界においては投資家と企業には情報の非対称性があり、企業は全てのNPVが正のプロジェクトに必要な資金を集めることはできません。

また、企業のマネジメントと現場レベルのマネージャーの間にも情報の非対称性は起こりえるものであり、企業自身の側からしても、も必ずしも資本市場に対してアクセスできるわけではないという制約もあります。


企業のマネジメントとしても、現場のマネージャーがネガティブなNPVのプロジェクトを行うことがないようにモニタリングする必要があります。


企業内の有限な資金というリソースを適切なプロジェクトに対して分配することが重要となります。


次の記事では、具体的なケースを基にどのように資金を割り当てるべきかを考えてみましょう。


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ブログ管理人:田中ゲイリー

東京都出身。東京大学卒業後、都内金融機関にて投資銀行業務に従事。その後、米国へ留学しMBA(経営学修士)を取得。現在は、上場企業にて経営企画業務に従事する傍ら、副業としてITスタートアップにてCFOとして関与。
Blog Author: Gary Tanaka

CFO of the IT venture company (Data Analytics)

Finance / Corporate Planning / Ex. Investment Banker

University of Tokyo (LL.B) |

University of Michigan, Ross School of Business(MBA)

Tokyo, Japan

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