本書のタイトルにあるMBAはMaster of Business Administrationの略であり、日本語では「経営学修士」である。
従来の日本では、課長→部長→役員というキャリアパスが一般的であった。
しかし、現代では、経営はそれ自身の専門的な知識を習得すべき対象として広まりつつあり、プロフェッショナルな経営者を育成する機関としてMBAスクールへの注目が集まっている。
【参考記事】MBA(経営学修士)とは何か?
本書は、MBAスクールでの必須科目である「経営戦略」「マーケティング」「アカウンティング」「ファイナンス」「組織・人」「情報技術(IT)」「ゲーム理論・交渉術」など143のテーマをそれぞれ2ページでコンパクトに解説する。
グロービス経営大学院は、日本最大手のMBAスクールであり、欧米のビジネススクール同様ビジネス経験の有する講師陣を擁している。
本書の説明は用語に関する基礎的な内容に留まるが、フレームワークのまとめ方、図・マトリックスを使った説明は非常にわかりやすい構成となっている。
実務で活用するためにより深い内容を学びたければ、各テーマについてのシリーズ本を読み進めていくということになろう。
また、用語の意味を忘れた時に検索するような、経営に関する辞書として活用することもできると思う。
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