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MBA経営戦略⑭:経営戦略実行のタイミング

更新日:2021年4月9日

経営戦略を検討する際は、「何を実行するのか」が重要ですが、それと同じくらい「いつ実行するのか」も重要となります。


今回の記事では、経営戦略をいつ実行するべきかについて説明したいと思います。

 

ファーストムーバーアドバンテージ

セカンドムーバーアドバンテージ

競合企業による反応の予測

 

ファーストムーバーアドバンテージとは、早く実行した者の方が、後から実行した者よりも優位に立てるということを意味します。


先に行動することにより、新たな市場において開拓者としてのポジションを維持するために必要なリソースやケイパビリティを誰よりも早く獲得することができます。


また、セカンドムーバーが市場が市場に参入するまでは、競合がいないブルーオーシャンの中で、水準以上の利益を獲得することができます。


ファーストムーバーとしては、他社の参入を少しでも遅らせるべく、顧客ロイヤリティの向上、規模の経済、希少リソースの囲い込みなどにより参入障壁を高めておくことが必要になります。

 

セカンドムーバーアドバンテージとは、後から実行した者の方が、先に実行した者よりも優位に立てるということを意味します。


ファーストムーバーはそもそも市場を開拓することにコストやエネルギーをかけています。しかし、セカンドムーバーであればファーストムーバーの戦術を模倣したり、ファーストムーバーが苦労して開拓した顧客に後からアクセスすることができます。


また、市場自体が存在しないビジネスの場合、投資にはリスクが伴うことになります。ファーストムーバーの成功を確認してから投資をおこなうことで、「市場がそもそもない」というリスクを回避することができます。


セカンドムーバーになるには、ファーストムーバーの戦略を模倣できるだけのリソース・ケイパビリティが必要です。


 

ファーストムーバー、セカンドムーバーのいずれが良いかというのは非常に難しい質問です。


事後的な競合の参入の可能性が低い場合はファーストムーバーの方が有利になりますし、容易に他者の戦略を模倣できるだけのリソースがあるのであれば、セカンドムーバーの方が有利になります。


市場に一番早く参入することが、その企業の市場での成功を保証するわけではないのです。

そこで、経営者は、他の企業がどのような対抗策を打ってくるかを予測することが必要になります。競合企業がなんらかの対抗策を取ってくるかどうかを判断する際のフレームワークが下記の表です。


経営者は、競合企業の対抗策の可能性を踏まえた上で、いつ戦略を実行すべきかベストなタイミングを判断することになります。




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ブログ管理人:田中ゲイリー

東京都出身。東京大学卒業後、都内金融機関にて投資銀行業務に従事。その後、米国へ留学しMBA(経営学修士)を取得。現在は、上場企業にて経営企画業務に従事する傍ら、副業としてITスタートアップにてCFOとして関与。
Blog Author: Gary Tanaka

CFO of the IT venture company (Data Analytics)

Finance / Corporate Planning / Ex. Investment Banker

University of Tokyo (LL.B) |

University of Michigan, Ross School of Business(MBA)

Tokyo, Japan

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