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海外MBAで得られるもの③:英語でのコミュニケーション力

更新日:2022年5月30日

敢えて海外でMBAを取得することのメリットの一つは、ビジネスで通用する英語力が身に着くということです。


英語がビジネスレベルで話せるようになれば、グローバル企業での就職できるチャンスは劇的に高まりますし、日本企業で働いていたとしても海外出張や海外赴任などに携われる可能性は増加します。


今回の記事では、「英語でのコミュニケーション力の向上」という観点から、海外MBA留学のメリットについて解説していきたいと思います。


 

1. 日本人は数字には強いが、英語には弱い

2. 英語ができなくても、発言をしなければならない環境

3. 授業中に英語を話す機会はあまりない

4. 授業外での英語を話す機会

5. 日本で就職をする場合には英語ができることの証明になる

 

多くのクラスメイトが口を揃えて言うことは、日本人は財務会計や統計学などの数字を扱う科目では活躍しますが、ほぼ全ての科目で必要となるディスカッションやプレゼンテーションは苦手ということです。


確かに、指摘の通り、帰国子女でもない限りはネイティブの学生と対等にディスカッションをできる生徒はいません


しかし、幸か不幸か、「日本人は英語が苦手」という共通認識が浸透しているおかげで、ネイティブの学生や教授も我々日本人と会話する時は配慮してくれます。


グローバルビジネスの世界で英語が全く使えないと「仕事ができない」という烙印が押されてしまいますが、海外MBAプログラムの世界では、多くの学生が議論の相手を尊重するというカルチャーがあるので、ネイティブと対等に渡り合えるというほどの英語力がなくても、徐々に英語でのコミュニケーションに慣れて習得していくことができるのです。

(もちろん、最低限TOEFL100レベルの英語力は必要ですが。)


 

他の記事との重複にもなりますが、海外MBAのクラスでは自分なりの意見を発言することが求められます


良い成績を取るためには毎回発言することが必要ですし、単位を取るための最低条件としても学期中に数回発言することが必要となります。


また、授業によっては挙手制ではなく、教授からのコールドコールでいきなり指名されて意見を求められることもあり、常に緊張感をもって授業に臨む必要があります。


それに加えて、1科目につき1回はプレゼンテーションの機会というものがあります(グループで10分程度で、1人が発表するのは2~3分程度です)。


英語学習(特にスピーキング)で大きな障害になるのが、モチベーションが続かないということだと思います。


海外MBAでは英語で自分なりの意見を表明するということがマストとなるので、モチベーションの有無に関わらず英語でアウトプットすることを強制されるのです。


 

上の説明とは少し矛盾すると感じられるかもしれませんが、授業中に発言する機会(義務)は多くても、トータルで話す時間は決して長くはありません


個々の授業で発言する時間はせいぜい15秒で、プレゼンの時間を合わせても1科目当たりトータルで5分にも満たないと思います。

従って、学期を通じて授業で英語を話す時間はせいぜい30分程度です。


一部の留学生では、プライベートでも全く英語を話す機会がなく、受験勉強の為にTOEFL/IELTSを必死で勉強した留学前よりも英語力が落ちるというような笑えない事態に陥る方もいます。


海外MBA留学に参加したからと言って自動的に英語力が身に着くわけではなく、意識的に英語をネイティブと話す機会を確保する必要があるのです。


 

授業の中で英語を話す時間はあまり長くないことは前述の通りですが、授業外で英語を話すチャンスは非常に豊富にあります。


例えば、4人のグループワークで1時間のミーティングをすれば、1人最低10分は話すことになります。

沈黙していたとしても、他のメンバーから「お前の意見は?」と聞かれることになるので、英語を話さずにやり過ごすということは許されません。


また、大学によっては留学生向けの英語の特別カリキュラムが用意されていることがあります。

私の通っていたミシガン大学では、言語学専攻のスクールが、生徒の希望と英語力に応じたオーダーメイドのカリキュラムを用意していました。

そのカリキュラムへの受講がMBAの単位に参入されるので、ほとんどのノンネイティブの生徒は受講していました。


最近では言語学習ニーズのある学生同士をマッチングするサービスもあり、日本語を勉強したいアメリカの学生とマッチングして、こちらは日本語を教えて、相手からは英語を教わるようなサービスを利用している同級生も多くいました(多くの学生が出会い目的で使用していましたが。。。)。


その他にも、大学の外では地元の教会の主催する英会話学校など、費用をかけることなく英語を話す機会は探せばいくらでもあります


もちろん、買い物や食事などの日常生活を通じて英語を話す機会もあります。

スーパーや飲食店の店員の方が、日本人が「英語ができないこと」への配慮がないので、日常生活に必要なリスニング力が鍛えられますし、将来の英語圏での生活を視野に入れるのであれば、より実用的な英語力を身に着けることができます。


英語を話す機会はいくらでもあるので、それらのチャンスをいかに多忙なスケジュールに組み込むかという視点が重要になります。

 

海外のMBAプログラムを通じて自動的に英語力が向上するかというと、必ずしもそうではないと思います。


私の場合も帰国してTOEICを受験しましたが、留学前のスコアから15点しかアップしませんでした(留学前950→留学後965)。


海外映画の登場人物のように流暢な英語を話せるようになるには、血の滲むような努力が必要なのだと思います。


正直なところ、留学を通じて私自身もネイティブ並みに英語を話せるようになっているかというと、そういうのはおこがましいレベルです。


しかし、ネイティブと英語で会話することに対する恐怖心は全くないという状況にはなりました。


ビジネスの世界で英語を使う上では、ネイティブ並みの完璧な英語までは必ずしも必要ではなく、一定レベルの英語力をベースとして、相手に物怖じせずにコミュニケーションする力がむしろ必要となります。


海外MBA留学では、最低限ビジネスで使えるレベルまでは到達することが可能です。


海外MBAを卒業しさえすれば、転職市場では「英語ができる人材」という評価を受けることはできるのです。


 

今回は、海外MBA留学を通じた英語でのコミュニケーション能力という視点で記事を書いてみました。


海外MBAプログラムでは英語力を向上させるチャンスは十分なほどありますが、それらのチャンスをいかに多忙なスケジュールに組み込むかが最も重要となるというのが、海外MBAに実際留学してみての感想です。









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ブログ管理人:田中ゲイリー

東京都出身。東京大学卒業後、都内金融機関にて投資銀行業務に従事。その後、米国へ留学しMBA(経営学修士)を取得。現在は、上場企業にて経営企画業務に従事する傍ら、副業としてITスタートアップにてCFOとして関与。
Blog Author: Gary Tanaka

CFO of the IT venture company (Data Analytics)

Finance / Corporate Planning / Ex. Investment Banker

University of Tokyo (LL.B) |

University of Michigan, Ross School of Business(MBA)

Tokyo, Japan

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