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ブログ管理人:田中ゲイリー
東京都出身。東京大学卒業後、都内金融機関にて投資銀行業務に従事。その後、米国へ留学しMBA(経営学修士)を取得。現在は、上場企業にて経営企画業務に従事する傍ら、副業としてITスタートアップにてCFOとして関与。
Blog Author: Gary Tanaka
CFO of the IT venture company (Data Analytics)
Finance / Corporate Planning / Ex. Investment Banker
University of Tokyo (LL.B) |
University of Michigan, Ross School of Business(MBA)
Tokyo, Japan
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MBAファイナンス⑮:将来キャッシュフロー予測の留意点
今までの記事では、ファイナンスの基本的な用語について説明してきました。 将来発生するキャッシュフローを割引率(資本の機会コスト)で割り引くことで、NPVが算定できることは既に述べた通りです。 計算自体はエクセルや金融電卓があれば簡単にできますが、実際のビジネスの世界では計算...


MBA経営戦略⑮:垂直統合、商品多角化
垂直統合とは何か? 垂直統合のメリット・デメリット 商品多角化とは何か? 商品多角化のメリット・デメリット 商品多角化を検討するべき事項 垂直統合とは、自社の仕入先や販売先とのM&Aや業務提携を行うことにより、事業領域の拡張を行うことを意味します。...


MBAファイナンス⑯:機会費用と埋没費用
次に、投資の意思決定をする際の重要な2つの概念について説明したいと思います。 それは「機会費用」と「埋没費用」です。 複数のプロジェクトの選択肢がある中で、同一期間中に最大の利益を生むプロジェクトとそれ以外のプロジェクトとの利益の差のことです。...


MBA経営戦略⑯:規模拡大の手法
今回の記事では、企業が成長する時にどのようにどのように、規模を拡大するのかの手法について説明したいと思います。 活用するリソースの手法により3種類に、進出するエリアによって5種類に、合計で3×5=15種類に分類することができます。...


MBAファイナンス⑰:キャッシュフロー計算のステップ① 減価償却費/販売費及び一般管理費
プロジェクトから発生する事業のキャッシュフローの計算は以下の計算式によって計算することになります。 今回の記事では、特に注意すべきポイントである減価償却費、販売費及び一般管理費の取り扱いについて解説します。 一般的に、企業の損益計算書では営業利益は 売上高 - 売上原価 -...


MBA経営戦略⑰:国際化戦略の類型
グローバル化の目的は下記の4つに大別されます。 ・仕入先と供給先の拡大:仕入先や供給先等の取引先の数を増やすことは、事業リスクの低減につながりますし、より取引条件の良い相手を見つけることができれば収益性を改善することができます。...


MBAファイナンス⑱:キャッシュフローの算定ステップ② 運転資本
次に、⑪の運転資本について説明します。 プロジェクトを実行する場合、一般的にはキャッシュの受け取りが発生する前に、キャッシュの支払いが生じることになります。 例えば、原材料費の購入代金の支払いが必要になりますし、商品の製造が完了しても、販売されるまでは在庫として積みあがって...


MBA経営戦略⑱:組織構造
機能別組織とは? 機能別組織のメリット・デメリット 事業部制組織とは? 事業部制組織のメリット・デメリット マトリックス型組織とは? マトリックス型組織のメリット・デメリット 機能別組織とは、財務、販売、製造、調達、マーケティングなど、担当する機能ごとに部署を分けた構造の組...


MBAファイナンス⑲:キャッシュフローの算定ステップ③ インフレーション・設備の売却
次に将来のキャッシュフローの計算をするときに、インフレの影響をどう反映すべきか考えてきましょう。 インフレとは貨幣の価値が減少することです。 新興国など経済成長が想定されている国においては、急速なインフレが予想されることがあります。...


MBA経営戦略⑲:目標設定
企業の階層は大まかに「全社」「ビジネスユニット」「機能部」という階層に分解されます。 経営者はそれぞれの階層ごとに異なる目的を設定することが必要になります。 例えば、全社レベルであれば「企業価値の向上」や「資本の有効活用(ROIC)」といったより抽象的な指標が目標となってき...


MBAファイナンス⑳:キャッシュフローの算定 例題
次に例題をベースに、プロジェクトを実施するべきかを考えてみましょう。 下記の表は検討しているプロジェクトの概要を表している。 あなたは、プロジェクトマネージャーとてプロジェクトの採否を検討しています。 ・企業は他に利益の上がっている事業を展開しています。つまり、新しいプロジ...


MBAファイナンス㉑:キャッシュフローの算定 例題2
次は、別の例題を解いてみましょう。 あなたは自動車メーカーのCFOです。 製造プロセスを効率化するため、既存の製造ラインを入れ替える為に、新しい自動化された製造ラインを検討しています。 以下の前提条件を読んで、新しい製造ラインを導入すべきかどうかを検討しましょう・...


MBAファイナンス㉒:所有と経営の分離
今までの記事では、投資の意思決定を正しく行うために、将来のキャッシュフローをどのように見積もるか、それらをベースにどのようにNPVやIRRを計算するかについて説明してきました。 もし、会社のオーナーによる意思決定であれば、オーナーはファイナンス理論を踏まえた正しい決定をする...


MBAファイナンス㉓:EVA(経済付加価値,Economic Value Added)
前回の記事の通り、経営者の評価を利益や部門の規模によって行ってしまうと、経営者のインセンティブと株主のインセンティブが一致しないという事態が引き起こされます。 経営者と株主の向かう方向性を一致させるためには、付加価値による評価が必要であり、その手法の一つが EVA(経済付加...


MBAファイナンス㉔:EVA 例題
EVAについて理解を深める為、例題を解いて見ましょう。 あなたは、CEOで新しいプロジェクトを検討しています。 初期投資として660百万円が必要ですが、結果として今後5年間にわたって175百万円のキャッシュフローが生まれるとします。...


MBAファイナンス㉕:EVA(Economic Value Added)による業績評価、株価を活用した業績評価
EVAを業績評価の基準として導入することにより、経営陣は資本コストをより意識した経営を心掛けるようになり、経営陣によってより効率的な投資が実行されることが期待されます。 また、経営陣は初期投資額だけでなくプロジェクト期間中の運転資本の増減についても気を配るようになり、企業価...


MBAファイナンス㉖:株式による資金調達
前回までは上図の②と③の「投資にかかる意思決定」について説明してきました。 今回からは①と④の「財務にかかる意思決定」つまり「資金調達」について説明していきたいと思います。 投資を実行するには、資金が必要であり、企業のマネージャー(特にCFO)は投資家との適切なコミュニケー...


MBA ファイナンス㉗:負債による資金調達
次に負債による資金調達について説明します。 負債による調達として一番イメージがつくのが「銀行」からの借入であると思います。 負債による調達は、その返済期間に応じて、短期・中期・長期と区分されます。短期が1年以内、中期が1~5年、長期が5年超というイメージです。...


MBAファイナンス㉘:ハイブリッド証券
過去2回の記事で、株式と負債による資金調達について説明しました。 近年は資金調達の手法として、株式と負債の双方の性質をもったハイブリッド証券というものも登場しています。日本では「メザニン(中二階の意味)」という言葉の方が一般的です。...


MBAファイナンス㉙: 3つの利回り
債券に対する利回りは下記の3つがあります。 例として、額面1,000万円、満期5年、利払年40万円の債券が、市場で927.1万円で売買されている場合を考えてみましょう。 ① 表面利回り これは年間のクーポンが、額面に対してどれだけ支払われるかを示す指標です。このケースです...
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